サンフランシスコ出張-JavaOne 2007に参加

12回目を迎えるJavaOne。毎年1回、世界中からJavaデベロッパが集まるお祭りである。 今回、取材のために参加した。1998 年以来、9年ぶり2 回目である。5月のサンフランシスコというと例年は涼しく、曇り空なのだが、今年はどうも異常気象のようで、晴天が続き、30度近くまで気温があがる日々が続いた。

さて、今回のJavaOneのテーマは、「Open Possibilities」。IT業界、特にソフ トウェアの世界ではオープンソース化が加速しており、業界全体が大きな変革時 期に入っている。特定の企業が占有していた技術がオープンになり、そして誰も がアクセスし、お互いに共有できるようになった時代に、次に何が起こるかの か? このテーマをFace to faceで議論しようじゃないか・・・という雰囲気で いっぱいの会場であった。

逆に9年前から変わっていないところもある。

基調講演前の大行列
ラウンジに置かれているカラフルなビーズ入りのソファ
Tシャツ投げ・・・

さて、話がそれたが、技術的な話題では、Java FXを除くとそれほど目新しいも のはなかった。それはJavaがかなり成熟してきた証拠でもあり、仕方のないこと かもしれない。ただ、スクリプト言語への対応、2D/3Dの世界にどう食い込んで いくかなど、周辺技術を貪欲に囲い込んでいこうという動きは相変わらずであ る。これもオープンがゆえになせる業かもしれない。

さて、技術の話題以外で、今回、特に感じたことは「スピードの違い」であっ た。9年前のかなり怪しい記憶と比較することになるがが、スピーカの語りの速 さ(スピーカもかなり若返った)、狭い会場をすり抜けるように移動する人々、 そして何より情報伝達の速さには驚かされた。会場でのハプニングが1時間もた たないうちに、Blogにアップされ、世界中からアクセスできるのである。した がって会場のあちこちで座り込んでキーボードを叩く参加者が数多く見受けられ た(座り込まなければならないわけは実は電源の確保にある)。

なお、「日本Javaユーザグループ」のWebサイトにJavaOneに参加した有志がまと めたレポートが掲載されている。筆者のレポートもこちらに掲載させていただい た。ぜひご一読いただきたい。
URL:http://www.java-users.jp/contents/doc/200707javaone/

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