自動翻訳の使い方

ハノイに出張したときの事。お昼時にちょっと時間があったので、いわゆる家電量販店的なお店に入って、店内をブラブラしていた。日本で言えば、ヨドバシ・ビック、USならさしずめBest Buyってところか。

冷 蔵庫、洗濯機、テレビ・・・とまあ、一通り見て、やはり気になったのがスマートフォンコーナー。日本では売っていない機種もあってじっくりと見ていると、 店員が近づいて声をかけてくる。ただし・・・ベトナム語でである。さっぱりわからないので、英語で答えると、相手もニコニコするばかり。まったく伝わって いない。当然だが、日本語が通じるわけでもない。そうこうしていると、相手も「こいつはベトナム語がわからんのだな、英語しかないか」と思ったらしく、英 語がしゃべれそうな店員を探しまわってくれているのだが、運悪く(おそらくランチタイム時だったからだろうか)、誰1人いなかった。

お店を出ようとしたら、「こっちへ来てくれ」と(たぶんそう言っていたんだろうと思う)。

そ こには、Chromeが開いていて、Google翻訳が表示されていた。そして、ここから、このタブレットを使った英語→ベトナム語→英語→・・・のやり 取りがしばし続く。一文入れて、翻訳する。お互いに納得しながら会話が進んでいった。なぜ日本語じゃなかったのか? これまた当然ながらデフォルトで日本 語入力はできないわけで、仕方なくこちらが英語となった次第。

こういう使い方は初めてだったので少し新鮮であった。日本人1名、ベトナム人2名の計3名+Google翻訳の会話はまずまず成功裏に終わった。

ハノイの風景

 青山学院大学のお仕事でハノイに出張。訪問先はハノイ工科大学で、ビジネスゲームという演習のお手伝い。トラブルもあったものの、参加者には満足していただけたようだ。

日中は表に出られなかったものの、朝晩は市内を散策することもできた。どことなく昭和の匂いがするのは気のせいだろうか。ただ、このオートバイの集団が発する喧騒感は慣れるまでは大変だった。

不要品一掃月間

Pマークの更新作業も一段落したということで、改めて社内でもう使われていないマシンを処分することにしました。会社設立当初はがんばってくれたマ シンも、最近は電源をオンにすることも滅多にありません。30年たったらきっとこれは名機と言われるに違いないと思いつつも、断腸の思いで廃棄することに しました。

  • Sun Blade 100
  • Dell OptiPlex 780
  • Satellite J11
  • Let’s Note

 

お疲れ様でした!

これでオフィス内もすっきりです。

Google I/O 2012 に行ってきました

6月最終週に、サンフランシスコで開催された、Google I/O 2012 に参加してきました。 今回は3日間に延長です。

イベント初日は、Android が中心のキーノートです。ここでは、いろいろ発表がありました。

  • Android 4.1 (Jelly Bean)(ソフトウェア)
  • Nexus 7 (tablet for Google play) まるで Kindle Fire(デバイス)
  • Nexus Q メディアプレイヤー。つまりは、テレビとオーディオ。まるでApple TV(デバイス)
  • Google+ Event(サービス)
  • Google Now(サービス) Personal アシスタンス。プロファイル、位置情報を使って、いろいろ教えてくれる
  • Google Glasse – 在米&I/O参加者はPre-order可能。1500ドル(高い!)(デバイス)

 

Google Glasse は派手なパフォーマンス付きで、メガネをかけた人間が空からスカイダイビングして会場の屋上に下りるというものでした。ダイブしている間、ネットが切れることがないことに疑問を感じつつも、それ以上にサンフランシスコのどまんなかに降りてくるダイバーの技術にむしろ感動してしまいました。

 

2日目キーノートは、昨年同様に、Chromeから始まります。正確には、前日のGoogle Glasses を引きずっていましたが(前日は、Vic のトークを遮るように、Sergey が割り込んできました。まあ、時間がおしていたのでしょうね)。

 

  • Google Compute Engine。IaaS にいよいよ進出です。
    • http://googledevelopers.blogspot.com/2012/06/google-compute-engine-computing-without.html
    • Preview も始まっています。一応、事前登録制(審査付き)
    • ハイパーバイザーはKVM のみ。Ubuntu と Cent OSをサポート。その他は考えていないみたい
    • 設定から起動までわずか2分
    • Keynote では、600Kコアを使ったゲノム解析のデモ。600Kコアを一般庶民が使うのか?という話もあるが。
  • Chrome が iPad/iPhone に対応。同期サービスもあり。これはすでにiTunes からダウンロードできますね。

 

さて、今年のおみやげは、Galaxy Nexus w/ Android 4.1、Nexus 7、Nexus Q+HDMIケーブル、Chromebox、そしてTシャツでした。デバイスばかりでバッグがいっぱいになってしまいました。

Amazon のビジネスモデル

 先日、アマゾンジャパンの方のお話を聞く機会がありました。書籍ビジネスからはじまったアマゾンも現在ではいろいろな商材を扱っています。だいたい半年から1年の間に一つのカテゴリを増やしていくペースだそうです。

 

さて、その根底にあるビジネス戦略は、創業者のJeff Bezos氏が、とあるレストランのナプキンに書いたと言われるものです。

 

すでにいろいろなビジネス書籍で解説されていて、有名な図ですが、この図で重要な部分は「Sellers」です。アマゾンにとって、商材をいかに確保するかがビジネスの成否の鍵というわけです。

 

改めてこの図を見ると何もアマゾンに限らないことがわかります。Sellers を Inputs という言葉に置き換えるとわかります。良いインプットをたくさん得ることが結果的に成長につながるとわけです。そして、「Select」できるだけのイン プットをどうやって集めるかがポイントということになります。

 

普段の生活の中でも活かせそうなこのモデル。奥が深いと感じた次第です。

海外出張の小道具 - モバイルホットスポット

これまで米国の出張先でのネット接続は、空港などの公共機関で提供されるフリーのWiFi、あるいはホテルの有料サービス(一日あたり10ドルぐら いでしょうか)を使うことがほとんどでした。ただ、街中でちょっと調べ物をする、メールを見るなどいつでもどこでもネットに接続できたら便利だなと思い、 今回は、海外で使えるモバイルホットスポットをレンタルしてみました。

 

いろいろと調べてみて、Weekly Plan がある テレコムスクエアの サービスを利用することにしました。実際に借りたのは、「Verizon MiFi 2200」という機種。802.11b/gに対応し、同時接続デバイスが5台まで、バッテリー駆動時間は最大で4時間程度という仕様です。手続きはWeb から行え、羽田空港でピックアップ。ピックアップコーナーは出発ロビーの端です(返却先も同じです)。

サンフランシスコ空港で飛行機を下り、すぐにスイッチオン。数秒待った後、手元の携帯端末からすぐにネットに接続することができました。空港からホ テルまでは車の移動でしたが、特に切れることなく、快適にネットに接続することができました。車だけでなく、船の上、電車の中(地下鉄は試していません が)とほとんどの場所で利用可能でした。いつでもどこでもネット接続には欠かせない品でした。

 

ちなみに、今回の Google I/O 2011 では、参加者全員に 4G LTE モデルが 配布されました。しかも、3ヶ月間フリーで利用できるという特典付きです。バッテリーの持ちは良かったですが、レンタルしたものと比べて、実感できるほど のスピードの差はありませんでした。また、残念ながら日本では使えないので、現地の友人に引き継いでもらうことにしました。

 

 

 

Google I/O 2011 に参加

 5/10-11 にサンフランシスコで開催された「Google I/O 2011」というイベントに参加しました。このイベントは Google のテクノロジーを使う開発者をターゲットとした Google 主催としては最も大きな年次イベントです。会場の Moscone West には世界各地から 5,000名を超えるGeekが参加。今回はどんなサプライズがあるかと皆、わくわくしながら開場を待っていました。

今回のメインテーマは「Android」と「Chrome」。特にAndroidへの力の入れ方は会場レイアウトからもわかります。昨年は 2 階だけに集約されていた展示コーナーは、3階にも設けられ、その3階は黄緑一色でした。

 

初日のキーノートも、Android オンリーです。Momentum+Mobile+Moreをテーマにキーノートは進みました。

 

  • Momentum – Android がこの一年でどれだけ広まったかが、数字で並ぶ
  • Mobile – Honeycombのお話
  • More – 新しいサービス(ビデオ、音楽配信)、Accessory API 、Android@HOME、新しいガイドライン、リファレンスHWなど

Android@HOME は10数年前に Java が目指していたことに似ており、目新しさはあまり感じませんでした。ただ、明らかに違うのは、質と量。デバイスが高性能となり、できることも以前よりも格 段に違うことは明らかです。また、音楽配信は米国内限定のようで、こちらは、Apple、Amazon が先行しているので、どうやって巻き返すのかが大きな課題でしょう。

 

初日は、Android +アルファという内容でしたが、あまりにAndroidの印象が強く、正直なところ「Android」のイベント?と思われてもおかしくない内容でした。

 

さて、Google I/O というとサプライズがつきもの。昨年は、2 台の携帯端末でしたが、今年は、Samsung のGalaxy Tab 10.1。発表済みの製品ですが、米国での販売は6月ということで、いわゆる限定品です。iPad (iPad2ではなくて)よりも薄い、軽い、レスポンスも良いです。

2日目は Chrome Day。この日も朝から前の席を陣取ろうと朝早くから人が並んでいました。キーノート会場のスクリーンのバックグラウンドには、いつもの丸いロゴが出ています。

 

内容は、HTML5、Chrome Web Storeの話。Chrome Web Store は日本でも翌週に発表がされました。そして、

Angry Birds が Chrome 上でできる。。。と話が続きます。

 

ひと通りサービスの話が終わると、Chromebook の話題へ。Chromebook の試作品は以前に見せていただいたことがありますが、見た目はNotebookPCと全く変わりませんでした。まだ試作品だったとくこともあり、何かもっ さりとしていましたが、今回正式に製品となることがアナウンスされました。Acer と Samsung が製品を提供し、6/15 に一部の国で販売が始まります。価格は、$429(WiFi) – $499(3G)(Samsung の場合)。(参考:http://japanese.engadget.com/2011/05/12/google-chromebook/)

 

また、Chromebook は企業向けに月額$28で、教育機関向けに$20でのリースモデルもあります。シンクライアントでは運用の手間が軽減するという点が長所として取り上げら れていますが、結局のところ、管理サーバが必要となるため、限られた使い方しかできません。しかし、Chromebook はネットに接続できればどこででも利用できますし、そもそも、管理サーバが Google そのものなので、自前で用意する必要もありません。コストという面でも、大学で3年使うと1台あたり、$720ドル(約6万円)。Windows PCを1台買うのと同じぐらいで手に入ります。端末のメンテナンスは不要ですし、使えるサービスも十分にそろっています。

 

さて、Chromebook の話もそろそろまとめに入ると、スピーカから突然「どうして君たちはここにいるんだい?」という一言が。これで会場内がざわつき始めました。次なるサプラ イズがあったのです。Chromebook を参加者全員に配布すると!というサプライズです。ただ、残念ながら、その場でもらえるのではなくて後で連絡するよというものでしたが。

 

この他、いくつかのセッション、展示会場などをまわりましたが、今年はテーマを絞り込んだというせいもあってか、セッション会場の混雑度はかなりば らつきがあったように思えます。Android はどこも満員御礼のようでした(おみやげが拍車をかけたようですが)。一方で、今回 Social 系のものはほとんどありませんでした。また、Cloud 系も一括りにされてしまった感は否めません。

昨年、初めて来た時と比べると、今年のGoogle I/O はややおとなしかったかなという印象です(ただ、今後初めての印象を超えるのはそうはないでしょうが)。

 

 

サンフランシスコ出張-JavaOne 2007に参加

12回目を迎えるJavaOne。毎年1回、世界中からJavaデベロッパが集まるお祭りである。 今回、取材のために参加した。1998 年以来、9年ぶり2 回目である。5月のサンフランシスコというと例年は涼しく、曇り空なのだが、今年はどうも異常気象のようで、晴天が続き、30度近くまで気温があがる日々が続いた。

さて、今回のJavaOneのテーマは、「Open Possibilities」。IT業界、特にソフ トウェアの世界ではオープンソース化が加速しており、業界全体が大きな変革時 期に入っている。特定の企業が占有していた技術がオープンになり、そして誰も がアクセスし、お互いに共有できるようになった時代に、次に何が起こるかの か? このテーマをFace to faceで議論しようじゃないか・・・という雰囲気で いっぱいの会場であった。

逆に9年前から変わっていないところもある。

基調講演前の大行列
ラウンジに置かれているカラフルなビーズ入りのソファ
Tシャツ投げ・・・

さて、話がそれたが、技術的な話題では、Java FXを除くとそれほど目新しいも のはなかった。それはJavaがかなり成熟してきた証拠でもあり、仕方のないこと かもしれない。ただ、スクリプト言語への対応、2D/3Dの世界にどう食い込んで いくかなど、周辺技術を貪欲に囲い込んでいこうという動きは相変わらずであ る。これもオープンがゆえになせる業かもしれない。

さて、技術の話題以外で、今回、特に感じたことは「スピードの違い」であっ た。9年前のかなり怪しい記憶と比較することになるがが、スピーカの語りの速 さ(スピーカもかなり若返った)、狭い会場をすり抜けるように移動する人々、 そして何より情報伝達の速さには驚かされた。会場でのハプニングが1時間もた たないうちに、Blogにアップされ、世界中からアクセスできるのである。した がって会場のあちこちで座り込んでキーボードを叩く参加者が数多く見受けられ た(座り込まなければならないわけは実は電源の確保にある)。

なお、「日本Javaユーザグループ」のWebサイトにJavaOneに参加した有志がまと めたレポートが掲載されている。筆者のレポートもこちらに掲載させていただい た。ぜひご一読いただきたい。
URL:http://www.java-users.jp/contents/doc/200707javaone/